金持ち父さん貧乏父さんが発売されたのは、2001年ぐらいですが、ちょうど同じ時期に「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計入門(著者は橘玲さん)」や「ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣(著者は本田健さん)」も発売されました。
一番、売れたのは、おそらく金持ち父さん貧乏父さんだと思いますが、上記の二冊の本も合わせて読まれると、いろいろと比較もできますので良いと思います。
また、上記の三冊を全て読むとわかりますが、同じようなことが書いてある部分もありますが、著者によって意見が異なる部分もありますので、この辺りは自分で実践して判断するしかありません。
個人的な意見としては、「金持ち父さん貧乏父さん」はアメリカ人向けの本だなぁと思います。その反面、「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」は日本人向けの本だなぁと思います。
よって、こちらの本(お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方)は正論に近いことが書いてありますので、多くの方には受けが悪いように思います。(そのため、「金持ち父さん貧乏父さん」に比べて販売数もアマゾンのレビューも少ないです。)
ほかには、「金持ち父さん貧乏父さん」はシリーズ化しているところもありますが、「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」の帯には、「日本人には役に立たない金持ち父さん貧乏父さんは今すぐ捨てて下さい」と書いてありますので、少し挑発的な部分もあります。
ここまでの解説をまとめますと、「金持ち父さん貧乏父さん」は理想論で広く浅く(否定しているわけではありません。)、「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」は現実論で狭く深く実践的なことが書かれているように感じます。
どちらの本も具体的に何をすれば良いのかは書かれていませんが、これは、あらゆる金持ち系の本に共通することです。なぜ、具体的な方法が書かれていないのかと言いますと、それは、読者の性格が一人一人、違うからだと思います。
また、自分のやりたいことは、自分にしかわからないのも原因でしょう。そのため、本田健さんの「ユダヤ人大富豪の教え」では、自分の好きなことをして成功しようと言うことが書かれています。
しかし、ここで注意点があります。それは、自分の好きなこと(やりたいこと)と儲かる商売・ビジネスは違うと言うことです。この辺りは、実践者や経験者の方は理解されていると思いますが、この意味がわからないと起業して成功するのは難しいでしょう。